興坪村の朝市

     朝8時半に起床。フカフカベッドでもう少し眠っていたいが、昨日、サイクリングをしたときに、明日は興坪に行くとオバチャンに言ったところ、明日は興坪鎮で朝市があるよ。と教えてくれたので、早く行かなければ。
    朝食の桂林米粉(2元)を近くの屋台で食べ、陽朔の青空市場などを見ながらバス停に向かって、ブラブラ歩いていると、もう10時半。ヤバイ、ヤバイ。

     そして、バスを待つこと数分。興坪行きのバスがやって来て、それに乗り(3元5角)デコボコ道をギッコンバッタンと1時間弱で興坪鎮に到着。
    闇川下りのときに来たときとは、あきらかに活気が違います。
    市が出てるゼ!人がいっぱい!
    興坪村では、毎週決まった日に、市が開かれるらしい。
    僕も人混みの中へと入っていきます。うわっ!すごい人だ。
    みんな今日の朝市をめざして、近隣の村人がいっせいに集まるのですから。

     市場は各ジャンルに分類されている。
    肉屋、服屋、野菜屋、食堂、遊技場。それと所々に飲み物屋やゼリー屋があります。
    人々はここで一気に食料や日用品などを抱えきれないほど買い込み、それをバイクや自転車で持って帰ったり、バスに積み込んだりしています。
    そのためバスはギュウギュウ詰めです。

    興坪鎮、朝市の様子

     こんな小さな村だから、きっと少数民族と呼ばれている人達は、民族衣装を着ているかも?
    と期待しましたが、そんな人は誰もいなかった。
    みんなそれなりに薄汚れた服を着ている人達ばかりだった。

     昼頃にもなると、市場は僕が着た頃とは、うって変わり、人が減ったような感じだ。
    やっぱ朝市は、朝が賑わいどきなので、朝に着かなければいけませんね。
    人々もまばらになった市場を僕も後にして、このまま徒歩で、のんびりとした田園風景を歩いていました。
    午前中の天候とは裏腹に、今にも雨が降りそうな、どんよりとした曇り空。
    「雨が降れば、バスに乗ればいいか。」と牛のウンコと水たまりを避けながらテクテク。
    僕と同じように、たくさんの人が歩いているが、近所の人達なのでしょうか?
    そのわりには、家が少ないような気がする。

     ラオスのサバナケットを彷彿させるような、この村には、犬がとても多い。
    犬が多いということで、サバナケットを彷彿とさせるのですが。
    どうか、こっちには来ないでね。と祈りながら、村散策。
    興坪村もたくさんのゲストハウスがあります。ここで、1泊くらいするのも良いかも。
    牛やアヒルも、ゆっくりと道路を歩いていて、ほのぼのとした景色が広がっています。
    村の端の公衆トイレも、中国の田舎の村らしく、肥溜め状態。

    鶏肉売りのオバチャン

     30分ほど歩いたところで、予想通り、大雨が降ってきたので、僕はタイミング良くやって来たバスに乗った。
    車内は、もう満席というか、人と荷物でギュウギュウ詰めです。それに激しい雨のため、雨漏りも。
    福利(地名)に着く頃には、車内の人は半分以下になった。
    ここからは、道路もアスファルト。バスは快調にとばして、陽朔に到着。

     陽朔で遅めの昼ご飯を食べたあとに、ブラブラとしていると、またもや大雨。1日に2回は大雨が降ります。完全に雨期に突入ですね。
    これから更に山間部へ行くので、こう雨ばかりだと心配や。
    僕は雨宿りをしながら、ようやくゲストハウスに戻ってきましたが、全身ビショビショ。
    明日は陽朔を出るので、それまでに洗濯物が乾いてくれてますように。

     翌日、なんとか洗濯物が乾いてくれて、陽朔ともいよいよお別れ。
    今朝は名残惜しく、おもわずカフェで朝食を食べてしまった。
    出発までまだしばらくあるので、これまた名残惜しく、西街をブラブラ歩いていた。
    僕を、闇川下りやサイクリングのツアーに勧誘したオバチャンも今日も客引きで忙しい。

     陽朔は本当に楽しかったです。ゲストハウスもとても居心地がよく、安眠できたし。
    そして陽朔西街は東南アジアのゲストハウス街に紛れ込んだ、気分にさせてくれたし、おかげで東南アジアを旅してたときを思い出させてくれました。
    僕にとっては、懐かしさが漂う、素敵な場所でした陽朔。