猿に囲まれて四面楚歌
今日は曇り空ですが、雨は降っていないので、サッサトお出かけ。
朝食は、もう完全に飽きてしまった桂林米粉(2元)近頃はトッピングを多様し、なんとか乗り切ってます。
僕は前日に行ってみようと決めた、龍勝温泉へ行くことした。
ボロバスに揺られること、約1時間半(4元5角)温泉街に到着。
ここに入るのには10元必要。また金かいな。
僕はブラブラと温泉街を歩くが、人が少ない。ホテルも廃業しているところもあり、殺風景です。
ひなびた温泉街って感じです。でもせっかく来たのだから、温泉に入ろうと思い、1軒の温泉旅館へ。
しかし、何でか?僕は係りの人に追い返されてしまった。なんでやねん!
「誰が、こんな温泉にはいるか!」と、僕はとっとと引き返し、温泉街の食堂街で、龍勝名物の『竹筒飯』を食べた。
竹筒飯は読んで時の通り、竹の筒の中に、お米や野菜などが入っている料理です。
なかなか素朴なお味でした。
|
|
|
|
龍勝・龍脊梯田
|
|
|
|
|
|
|
|
温泉街を出た僕は、時間を持て余していたので、徒歩で森林公園へ向かった。
温泉街に来る途中に、森林公園はありますが、車窓から断崖絶壁に架かる吊り橋を見た瞬間、行ってみようと、高所恐怖症の僕は、何を血迷ったのか、そんなふうに思ってしまった。
そして約20分で森林公園の入り口に到着。
係りの人以外は誰もいない。客は僕一人です。
係りの人がトランプで遊んでいる中、「票」と言って、めったにない仕事をさせて、切符を買った。
「よっしゃ!渡るぞ!」と最初はウキウキ気分でしたが、下を見てしまった。
僕の視線の遥か先には、断崖絶壁をすり抜けて流れている、濁流の川。
もし、橋が揺れたりして、僕が落ちてしまったら、ひとたまりもありません。
そんなことを考えてしまった僕は、足の先から、脳みそまで、震えが止まりません。
高い、恐い、吸い込まれてしまいそう。
|
何故、僕はこんな所へ行きたいなどと思ったのだ。大後悔してます。
今すぐ引き返したいが、係りの人が見ているし、笑われるのもイヤなので、意を決して渡りたいが、足がすくみます。
僕は下を見るのをやめ、この素晴らしい景色も見ることをやめ、ただ前だけを一点に見つめ、橋の先だけを目指して、なんとか渡りきった。
やったー!渡った!バンザイ!と思いましたが、帰るには、もう一度、あの吊り橋を渡らなければなりません。
俺って、もしかしてアホ?
|
|
|
|
龍勝森林公園の吊り橋
|
|
|
|
|
|
|
|
|
あぁっー最悪!と思った、次の瞬間、もっと最悪なことが起こった。
ここは森林公園。この公園(原生林)には野生の動物達がたくさん生息しております。
”ウッキー!ウッキー!”と餌を求め、猿たちがやって来ました。
一匹なら、まだ可愛げもありますが、10匹くらいの猿に囲まれると、さすがの人間様も恐いです。
僕は餌を持ってはいません。どうか僕の側に寄らないでね。
そんな僕の気持ちは猿に理解出来るはずもなく、あっと言う間に、猿に囲まれて四面楚歌状態。
一応、逃げ道はある。あの吊り橋を渡ればいいのですが、たった今!吊り橋のワイヤーにも猿がぶら下がってしまいました。
完全に四面楚歌状態の中、そんな僕を見かねて、係りの人が、さっそうと吊り橋を渡り、猿をおっぱらってくれた。
俺は一瞬、係りのオッチャンが、ウルトラマン、仮面ライダー、ガンダム、いやそれ以上に、かっこよく見えた。
僕は心の底から、彼に「謝謝。」と言って、再び恐怖の吊り橋を渡りきった。
メッチャ恐かったです。龍勝森林公園には、もう一生行かない。
|
|
|
|
龍勝の街にて
|
|
|
|
|
|
|
|
僕が龍勝に戻って来たのが、2時過ぎ。
相変わらず、今にも雨が降りそうな天気ですが、これもまた気まぐれで、今は時折、太陽が顔をのぞかせる天候の中、川沿いの公園をブラブラ。
人々は中国将棋をしたり、ゲートボールをしたり、集まってラジオを聴いたりと、それぞれ思い思いに時を過ごしている。
この3日間、僕を各村に連れて行ってくれたオッチャンは、思い通りにならない時間をつぶしている。
僕はというと、もう出会うことがないオッチャンや街の人々を見ながら、旅と言う時間を楽しんでいる。
明日は三江に行きます。
|
|