滝と洞窟

 旅に出て、ついに2ヶ月を越えてしまった。
2ヶ月も旅を続けていると、旅を自分の中で異次元に置き換えることが難しくなってしまい、旅=生活という図式が成立してしまってます。
日本で仕事をしていたときとは、週末は不規則な生活になったりしていましたが、毎日が日曜日的な旅だからと言って、生活を不規則にするわけにもいかず、規則正しい生活を送るようになっていた。何か変な感じです。

だいたい朝は遅くても8時には起きるように心がけていた。
そして今日もブラブラとカメラをぶら下げ、歩く。毎日こんなかんじ。

 朝食はフランスパンをかじりながら、朝市をブラブラとしていました。
そして銀行に両替をしに行ったが、US50$が約1.5cmくらいの札束になった。(425,500Kip)
US50$しか両替していないのに、俺はとっても金持ちになった気分だ。

財布にも入りきらない札束を持って、感動していたが、この国の最高紙幣は5,000Kip。
5,000Kipって、屋台で一回、飯食ったらなくなってしまうような金額です。
10,000Kip札を作りましょう!ラオス政府。

左:滝です。

上:市場前に集まっているソンテウ


いったんゲストハウスに財布に入りきらない分の金を置きに帰り、そして再び出歩き、お土産街のソンテウ(乗り合いワゴン車)のターミナルへ行き、今日もヒマなのでルアン・パバーンの客引きのオヤジが必ず口にする、滝(Kwang Xi Waterfall)か洞窟(Tam Ting)に行ってみようと思っていた。
しかしラオスの乗り物はだいたいが乗り合いなので一人で行くと交通費が高くなってしまうので、日本人旅行者が通ったら、声かけようかなと思って待っていた。

しばらくして、ルアンパバーンに来てから、時折すれ違っていた日本人男性と出会い、声をかけ、一緒に行ってくれることになったが、まだ少ない。せめて3人は欲しいところだ。
そこへ、一人で滝に行こうとして、ソンテウに乗っていた日本人女性を誘い、3人で行くことになった。
交通費は一人25,000Kip。(一人だったら50,000Kipくらい)

車はゆっくりと山道を走り、俺達3人を遠足気分にいざなう。
滝はラオスっぽくなく、とってもキレイな所だ。
そんな滝は欧米人がたくさんいて、みんな水着を着て、泳いでました。俺も泳ぎてー!
そしてとっても楽しかったです。リゾート気分が満喫できました。
ここは一人で行くよりも、大勢で行って正解でした。

ルアン・パバーンの街にて

 洞窟へは、滝に行った夜に知り合いになった。日本人旅行者のTor君と行った。
彼とは同じゲストハウス『JALIYA』の住人だと知ったのは、昨日の会話の途中のことだった。
そんな彼と今朝、偶然出会い、一緒にコーヒーを飲むことになって、俺の方から「もし、まだ洞窟に行ってなかったら、一緒に行きませんか?」と誘って、OKだったので、俺ら2人はリッチにボートを借りて出発。

ボートで川を上がること1時間半。やっと到着。ノロノロボートは疲れる。
スピードボートはもっと疲れるけれども・・・。
洞窟の中は、たくさんの仏像が置いてあるだけで、1時間半かけて行ったわりにはツマランかった。

洞窟内は暗いので写真も撮ることが出来ません。それより帰りのボートの方がおもしろかった。
帰りは天候が悪く、雨が降ったり、風が吹いたりとしていたので、俺らが乗ってるボートは、風がビューっと吹くと、転覆しそうになる。
乗客の俺らは、たくみに体重移動をしながら、きりぬけました。


ルアンパバーンの街に戻って来た俺達は、屋台で飯食ったり、アイスクリームを食ったりと、2人でブラブラ。
それと何故か、俺はここルアン・パバーンでは少女に人気です。
そんな俺より人気者だったのが、小型カメラのローライ35Tだ。
このカメラはコミュニケーションをとるのにもってこいでした。
そしてローライでもパシャ!

時はすでに夜となり、Tor君と2人で食事。
近所の屋台で買って来たおかず数種類とカオニヤ(餅米)
それをゲストハウスのテラスで食べていると、ここに泊まっている日本人女性旅行者も加わり、夜更けまで、大盛り上がりで大笑いの会話が続いた。

ドラマティックな再会(ルアンパバーン〜ヴィエンチャン)

 今日でルアン・パバーン5日目。
本日のメインイベントの散髪もAM11:00に終了し、ヒマでしょうがない。
ブラブラと歩いてはいるが、暑い。この小さな街に5日もいると、特にやることもなく、やりたいこともなくなった。
でもこの街はとっても居心地が良い。

朝飯は小さなフランスパンのサンドイッチとラオス・コーヒー。
昼飯は太麺のヌードル・スープ。3時のおやつにはヨーグルトと7UP。
晩飯は何にしようかな?

昨日の夜、おもいっきり洗濯をした結果。
排水溝がつまり、水はけが悪くなってしまった。

明日はラオスの首都ヴィエンチャンに行きます。
モー何も書くことがありません。
このように全くなにもやることがなくなった俺は、次の地、ヴィエンチャンをめざし、翌日の早朝、バスに乗り込んだ。


 バスはAM7:30分に出発。山道をダラダラと走っております。
車内では、ほとんど変わることのない景色を眺める以外はやることがないので、俺はタイのチェン・ライで大量に購入したヒマワリの種がまだいっぱいあったので、それを1時間ほど食べ続けたが、全然減らないのであきらめました。

景色はとてもキレイだが、標高が高くなってきたので、少し寒いです。長袖が欲しいところだ。
それとポツリ、ポツリとある集落が俺をそそります。あっー降りたい!
そして車内を見渡すと数人のラオス人がゲロを吐いております。
あのウワサは本当だったのだ。俺は見てられないし、見たくもない。

こうしてバスに揺られること10時間でラオスの首都ヴィエンチャンに到着した。
とりあえず先に、ゲストハウスを決めなければならない。
こういう時にガイドブックがないのは困ります。
ここのバスターミナルは街の中心から離れているのだろうか?それともここが中心なのだろうか?

ルアン・パバーンのバスターミナル

俺はトゥク・トゥクの兄ちゃんに「どっかゲストハウスに連れてって」と頼みました。
最初に行ったゲストハウス?で地図をもらい現在位置を確かめる。
ここは中心からだいぶ離れているし、US6$は高いなと思い、次!
もっと安い所に行けと言ったのに着いた所はUS10$。明るいうちはまだ妥協できません。
次!安そうだったがここは満室だと言われた。
兄ちゃん使えんヤツじゃのう。俺は兄ちゃんに5,000Kip払い、バイバイした。

 とりあえず地図を見ながら、中心街をめざし歩き始めた。
旅行者に出会ったら、「どっか安いゲストハウス知りませんか?」と声をかけてみようと。
運良く最初に出会ったのが、日本人旅行者。そして1軒のゲストハウスを教えてもらった。
『MIXAY GUEST HOUSE』US4$でトイレ、シャワー共同。

 俺が部屋を見せてもらい、ドアを開けると、隣の部屋から出てきたのは!
俺は今、映画かドラマの中にいるのだろうか?
こんな出会いは映画の中の主人公とヒロインしかありえません。
もし、あなたが女性だったら、俺は完璧にトキメイテ、恋に落ちていたに違いない。

ルアン・パバーンにて

そうです!今回の旅で運命かと思うくらい、偶然に出会っていたnori君と再び劇的な出会い。
ほんまに劇的すぎる。映像化したかったです。
「何で!?ここに?バンビエンにいるはずじゃなかったの?」
しかし今回は、あまりにもドラマティックな出会いなので、お互いびっくりしたし、恐かったです。
体が悪かったら、ショック死してるで、ほんま心臓に悪いです。いやぁ〜気持ち悪かったです。

こうして、またまた出会ってしまった俺達は食堂で少しリッチな食事をした。
メコン川沿いにあるこの店からは、対岸のタイが見えていた。
首都が他の国に接しているなんて、変な国です。ラオスって。