世紀の大イベント

     僕が泊まっているゲストハウスは狭いがベッドが気持ちいいので、良く眠れます。
    今日の朝食はマクドナルド。中国では高級品ですが、香港ではここが安いです。
    午前中は美術館へ行き、午後からは香港島へ行きました。

     香港島は明日行われる、香港返還5周年記念式典の会場になっている建物があります。
    そこには中国の偉い人が来るので、この建物の周辺は、バリケードが設置され、警官が警備している。
    僕はトラムに乗って、香港中央図書館へ行き、インターネットをやって、図書館周辺をブラブラとしたあと、図書館で待ち合わせをしていた、岩崎さんと会い、これからビクトリア・ピークへ行きます。

     僕達はあの茶色い2階建てバスに乗りたくて、たくさんの人に聞き、セントラル・バスターミナルに到着。無料と思っていたバスは3.2HK$必要だった。
    僕はこれくらいなら痛くもないが、岩崎さんは痛かった。
    バスは夜の香港を気分爽快に走っていますが、3分くらいで、ピーク・トラム駅に到着。
    ウソッ!これで終わり!?そうこのバスはこれで終わりです。
    俺達は、このバスに乗れば、ビクトリア・ピークへ行けると思っていただけに、ピーク・トラムは往復30HK$は、俺にとってはイタイ。
    岩崎さんにとっては、とてもとてもイタイ。

    香港島夜景

    「せっかくここまで来たのですから、行きますか。」とピーク・トラムに乗って山頂へ。
    山頂からの夜景は日曜日だけあって、オフィスビルの明かりはとても少なく、以前の方がキレイだった。
    香港の人達が休日出勤して、残業していれば、もっとキレイやったのに、残念です。
    ここからの夜景を見たかったら、平日ですね。

     翌日、今日は香港返還5周年記念式典が行われます。
    文化センターでは、昨日からイベントの準備が着々と進められています。
    それと、公園や広場などではさまざまな記念イベントが催されております。
    みんな本当に、ここが中国に返還されて、喜んでいるのでしょうか?
    それとも相変わらずの政府の見栄っ張り作戦?
    そんなことはさておき、今夜は香港島から花火が打ち上げられるので、僕等はそれを見ようと思い、岩崎さんと、九龍の時計塔で6時に待ち合わせをしている。

    香港島夜景

     6時過ぎにやって来た岩崎さんと共に、花火が見えそうな場所を探すが、空いてない。
    見晴らしの良い場所はすでに、人、人、人という状態。カメラ小僧やカメラ親爺が三脚を立てて、すでに陣取ってます。
    彼らは、今朝ここを通った時には、すでに来ていて、カメラの準備をしていた。
    みんな、この夜景と花火のハーモーニーを狙っているのです。
    僕もなんとか空きを探し出して、重慶マンション1階で購入した、手のひらサイズのなんちゃって三脚を設置。
    しかし、前の人の頭が邪魔です。上に上げると天井が入ってしまうし。
    2階のテラスは報道関係者や来賓のみで、一般人は入れません。
    花火が始まる頃になると、人々がドッバー!と押し寄せてきて、もはや脱出不可能。

     ヒューーー!ドドッーーン!と花火が打ち上げられ、みんな一気に大歓声。
    花火は次々に打ち上げられ、せっかくの夜景が煙りに遮られ、あっと言う間に見えなくなりました。
    結局、最後まで夜景と花火のハーモーニーを見ることは出来ませんでした。
    「やっぱ花火は日本の方がキレイですねー。それに香港の夜景は普段の方がイイ!」と勝手な感想を二人で話し、僕達はここを後にした。

    せっかくの夜景が・・・

    僕はいつものように、ネイザン・ロードを歩き、ゲストハウスへ帰った。
    明日はいよいよ香港最終日。明後日には帰国。
    この旅も終わりです。