列車に乗ってアユタヤーへ
今日は、今回の旅始まって以来の遠出の予定だ。
朝6時に起きて、準備を済まし、朝食も食べずに僕はゲストハウスを出て、目の前に止まっているタクシーに声をかけた。
朝早かったせいか、ホアランポーン駅までメーターでは行ってくれず、値段交渉をすることになった。
向こうの言い値は、200Bだが、メーターを使っても60Bくらいやし、プラス早朝料金を上乗せしても80Bがエエところやな。
と僕が言うと、運チャンは「兄ちゃん、それはないやろ?」と言うような表情をしたので、結局、100Bで行ってもらうことになったが、高かったな。
この兄ちゃん、お前は寝てへんのか!というくらいハイ・テンションで俺に、風俗のパンフを見せ、「タイレディー最高!」と前も見ず、俺をせっせと勧誘する。
お願いだから前を見て運転してくれ。
俺も指で前を指し、前を見ろ!と言っていたが、駅に着いても、彼のコーフンは覚めることなく、一人でにやけていた。
ホアランポーン駅に到着するが、朝早かったためなのか、人は多くない。
僕は切符売り場へ行き、「アユタヤー」と言って、15Bの3等の切符を買った。
列車は7時05分発。僕は、アユタヤー行きはどれ?と人に聞き、車両に乗り込んだ。
そして10分遅れで、列車はホアランポーン駅は出発し、一路アユタヤーへ。
3等は、キレイとは言い難かったが、特に不満はなかった。
列車はゆっくりと都会のバンコクを走り、空港を過ぎた辺りからは、のどかな風景が広がり、やがて田園風景へと変わっていった。
都会とは違い、田舎の風景と僕の顔に当たる風は、僕を旅一色に包み込む。
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アユタヤーにて
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駅に掲げられた地図を見てみたが、ここからアユタヤー遺跡までは、そう遠くもないが、僕は、自転車に乗って、遺跡を見てまわりたいと思っていたので、近くにあったレンタル自転車屋へ行き、40B払って今日一日、自転車を借りて遺跡見学へと出発。
「暑い!」もし歩きだったら、絶対に干からびていた。
しばらく自転車を走らせると、見えてきました”遺跡”が。
カッチョイイぜ!なんて言う名前かなんて知らないけども、俺の目の前には、レンガ造りの塔がある。
下は瓦礫と化しているが、草は刈られ、一応は整備されている。
しかし無造作に置かれてある、瓦礫と化した石やレンガが遺跡情緒をかぼし出している。
本当に暑い中、僕は自転車をこぎ、遺跡群を見てまわった。
以前はきっと白かったのであろう。今はすっかり灰色となった3つの塔や、屋外で寝そべっている仏陀など。
僕は自転車を止め、遺跡に近づいたり、または登ってみたりとしているうちに、もう汗びっしょりです。
バンコクへ来てからというもの、毎日汗びっしょりですが、日本ではこんなにも汗をかいたことがあっただろうか?
博物館の近くの売店で水を買って、日本から持ってきていた、ポカリスエットの粉末を入れ、そして、それを一気に飲み干してしまった。
そして僕は、すっかり埃まみれになったバンコクで買った布カバンを自転車の前カゴに入れて、再び、遺跡見学へとくり出すのであった。
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アユタヤー遺跡
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暑さにすっかり、くたばってしまった。と言うこともあり、アユタヤー滞在は、5時間ほどでしたが、都会のバンコクとは違い、久しぶりに快晴の下、自転車で、舗装されていない道を走ったり、遺跡の階段を登ったりしていることが、とても心地よく感じたし、俺は、ほんと一人旅をしているんだな。と言う実感が湧いてきました。
自由に動き回ること。これがこんなにも楽しいなんて。
僕は、3時頃の急行に乗って、バンコクへと戻った。
ホアランポーン駅へ着き、僕は2階のベンチに腰を下ろし、1階のホールを眺めていた。
朝とは違い、人、人だらけです。大きなカバンをいくつか抱えた、人もいれば、僕のような、リュックを背負ったバックパッカーもいる。
世界には、たくさんの人がいる。当たり前のことだし、知ってもいたけども、このように異国の地で、大勢の人達を見ると、実感せずにはいられなかった。
翌日、僕はベトナムビザを受け取った。
「さぁ、明日からベトナムだー!」
「気持ちが良い。」いままでこんなにも気分良く、列車に乗ったことなんかあっただろうか?
そして出発してから、約2時間で目的地アユタヤーに到着した。
僕が乗っている3等車両は、ホームからはみ出していた。
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