初体験の献血

 少しずつだが、眠れるようになった。しかし声がでなくなってきた。
もう咳ばっかりしております。これは普通の風邪なんだろうか?ちょっと不安。
アンコール・ワットを見終わった俺は、あとは街をブラブラすることしかありません。
でも今日は大変意義のあることをやってきました。

何もやることのない今日の俺は、ゲストハウスの中庭のイスに座り、ウダウダとしておりました。
他の日本人達もヒマなのか、同じようにウダウダとやっております。
そして、旅の話やカンボジアの話をしていくうちに、ここシェム・リアップで献血ができるという話になり、一緒に話しをしていた日本人女性が「私、もう行って来た。」と話した。

彼女が言うには、「献血したら、Tシャツやジュースやお菓子がもらえる。」と言う。
特にTシャツは、記念にもなり、もらえて嬉しかったと。
それを聞いた俺たちヒマな日本人旅行者は「それ、ええなぁ。」と言う感じで、俺とAnoさんと日本人男性旅行者の3人で今日献血に行くことにした。

左:トゥクトゥク屋 右:オールド・マーケット

バイタクに乗って、子供病院に到着。(children's hospital)
俺は、ボロボロの民家のような病院を想像していたが、予想外にも立派な建物だった。
受付らしき所で「Blood!Blood!」と腕を見せながら言うと、献血する場所まで連れて行ってくれた。
俺ら3人は少し緊張しながら順番待ちをしていた。
俺は献血をするのが、今日が生まれて初めてなので、2人に「献血ってどんな感じ?」と聞くと、なんと2人とも献血初体験!全員献血初体験です。

うわっ!ドキドキ!

touさん、Anoさんそして俺と順番に血を抜かれていった。
医者が俺の時に「Afraid?(怖い?)」などと聞いて来る。そう言う風に見えたのだろうか?
その通りです。ちょっとビビリましたが、しかし!
俺は「怖ないわ!ブスッといってくれ!」と言うと、その通り医者はブスッといってくれた。あぁー血が抜けてゆく〜。
そして300ccの血を抜き、献血が終了。

献血って、もっと痛いことをされるのかと思ってたけど、そうでもなかった。
そのあと証明写真の撮影。ジュースを飲みながら、写ろうとしたら、そんなんアカンと言う感じで、軽く怒られて、シャキッと3人それぞれ撮影。

アンコール・ワットの彫刻

 そしてお目当てのお土産のTシャツとクッキーなどをもらって、ゲストハウスに到着。
他の日本人たちに、お土産を見せながら、献血の模様を話したりとしてました。
そしてそのまま日本人8人で晩飯に行くことになった。
これからベトナムへ行き、中国へ行く日本人女性が前に行った中華料理がおいしかった。
と言うことで、今夜は久しぶりに大勢での食事だ。
久しぶりにおいしいご飯を食べたような気がした俺は、というか他の人もガツガツ食う。

食事の前半は、みんな一言も喋らずに、出てきた料理にガッツイテいた。
いやー、マジうまかった。

 しかし俺は咳がますますひどくなって、とうとう声がほとんど出なくなってしまった。
こりゃほんまにヤバイかも。

陸路出国と別れ(カンボジア〜タイ)

 シェム・リアップもアンコール・ワットと献血で任務終了って感じなので、今日、俺はシェム・リアップを出て、タイのバンコクに行く。
カンボジアからずっと一緒だったAnoさんも今日、ここを発ち、タイのトラートへ行くと言っていたので、途中までは、Anoさんと同じだ。
ほんとシェム・リアップは楽しくて、皆と別れるのは寂しいけども、これもまた、旅人の宿命。

皆といた時間が長かっただけに、寂しさも大きいです。
みんなと食べた、中華料理や鍋料理。おいしかった。

午前6過ぎには1階に降りて、いつものパンを食べる。
ほんと毎日毎日、焦げたパンが朝食だったが、これも今日が最後かと思うと、苦みも、少しはやわらいだ。

それにしても眠い。あんま寝とらん。
人間、明日は早く起きなければと思うと、なかなか眠れないものだ。
しばらくして、Anoさんもやって来て、二人して「眠い」と連発。

7時頃に、俺達が乗る、トラックがやって来た。
トラックの荷台に荷物を乗せ、そして俺達も荷台に乗り込む。
本日は快晴なので、車内よりも絶対に荷台の方が、気分いいって!と言い、俺たちは荷台に乗った。
US4$でタイに行けるなんて、すばらしいかぎりでございます。

事故渋滞中
国境の街、ポイペト

トラックは時折、人を拾いながら快調に走っております。
昨日の雨のおかげで、埃っぽくもなく(俺は、一応白いマスクをしていたが、赤茶色になった。)それでも今日はまだマシなほうだ。
開放感もあって、気持ちいい。たまに道が悪い所もあるが、メリハリがあって、まぁ良しとしよう。
雨がぱらついて来れば、ビニールシートを広げて、みんなでシートの端を持ち、大きな傘にしたり、空がカラッと晴れ渡ると、空を見上げ、気持ち良い!と叫んだりと、普段ならば大変な移動かもしれなかったが、俺にとっては、とても楽しい移動でした。
そんな感じで走り続けること約4時間。国境の街、ポイペトに到着した。

 旅行者や商人、地元の人々が行き交う、国境の街は、とても活気がありました。
俺達はカンボジアのゲートをくぐり、そしてタイ側のゲートをくぐって、タイに入国。
しかし私たちはタイバーツがありません。
コンビニでジュースを買い、US$で支払い、おつりをタイバーツでもらった。
そして、買ったスポーツドリンクを一気に飲み干す、俺とAnoさん。

さてと、とりあえずバスターミナルまで行きましょう。
Anoさんが、がんばって値段交渉をしてくれたおかげで、トゥクトゥクで2人で50バーツで行けた。
俺は、とても活気があるこの街で、ここに着いたとき1泊しようかと考えていたが、タイミング良く、バスがあったのでバンコクに行くことにした。Anoさんとは途中まで一緒だ。

アンコール・ワットで見た夕日

 1時間半ほど走ったあたりで1つ目のバスターミナルに到着。
ここでAnoさんともお別れです。英語が達者な彼女にはよくフォローしてもらいました。
そして、いつも強気で値段交渉に挑む、あなたの姿は、忘れることはない。ありがとう。
どうやら目的地に行くバスが見つかったようだ。俺は「じゃーなー!」と手を大きく振った。

こうして、ベトナムのホーチミンで同じバスに乗って以来、ずっと一緒だった、気が強くて、寂しがりやのAnoさんは、行ってしまった。
バンコク行きのバスが動き出した。また一人になってしまった。
一人を望んで旅に出たが、この時は一人は寂しいと感じた。

バスはバンコクに近づくにつれて、渋滞がひどくなっていった。
そしてバンコクの玄関口の一つとなっているモーチット・バスターミナルに到着。
このバスはここで終わりなので、カオサンまで、どうやって行きましょうか?
タクシーの値段を聞くと300バーツだったのでパス。
そんな大金持っていません。そういう事なのでバスで行くことにしたが、バスの数が多すぎて、どのバスに乗っていいかわかりません。
単語を並べたような英語で人に聞きまくって、No.3のバスがカオサンに行くことがわかった。
日はもう暮れかかっている。

 3.5バーツ払い、バスに乗ること約30分。カオサンに到着。
戻って来ました、約1ヶ月半ぶりに。「帰ってきたかー」と感傷に浸ってる場合じゃございません。
早くゲストハウスを探さなくてはならない。
体中がカンボジアの赤茶色の土埃だらけなので、早く決めたいが、なかなか決まりません。

早く決めたかったが、なかなか良いところが見つけられずに4軒目でやっと決まった。
シングルは明日空くので、今日はツインです。ちょっと高い(240バーツ)が、もう疲れた。

 今夜は前半終了の打ち上げと称して、一人で暴飲暴食。
タイはカンボジアに比べると飯がウマイ。シンハーBEERも大好き。
とりあえずここバンコクで風邪を治す。休養します。後半のルートも決めなければ。
明日、シングルルームに変えてもらおう。