インターバル-Bangkok-

 旅の中休みのこの4日間は特に何処へも行くことなく、ダラダラとまったりした時間をすごした。
両替をしたり、洗濯をしたり、カンボジアで買った荷物を送ったりと。
この4日間は写真も2、3枚しか撮っておりません。
日記がなければ、空白の4日間だったかもしれない。

 インターバル初日の晩。
俺が晩飯を食べに行こうと、カオサンをブラブラしていると、カンボジアで沈没していたnori君と、これまた偶然バッタリと再会し、飲みに行った。
「いあゃー、またまた会うとはね。」ほんと二人とも驚いていた。
初日というのに、nori君と出会ったことによって、規則正しく過ごし風邪を治すつもりだった、
俺の旅の中休みが音を立てるように崩れていった。
あぁー!飲み過ぎた。風邪が、声が・・・!

 飲み過ぎのため、翌日は起きたのが、昼過ぎ。
久しぶりにサイアムに行き、都会を満喫。
「やっぱスゴイね、バンコクって。」ここに来ると、毎回そう思ってしまう。

日本で見慣れた、ファーストフードやコンビニに久しぶりに出会い、行ってしまう俺って、やっぱりバリバリの日本人だ。悲しいねぇー。

しかしファーストフードの値段はタイの物価を考えると高いと思う。
それに味も屋台のほうがウマイし、栄養もありそう。
でもバンコク子達にはファーストフードは人気があります。
女子高生達が、ケータイ持って、暇つぶしをしている光景なんか日本と一緒。
サイアムにて

 別の日またカオサンを夕方ブラブラしていると、
今度はベトナムのホーチミンで大宴会をした、二人組に偶然に出会った。
二人に日本料理屋を紹介してもらったので、翌日行ってみました。
俺は今回の旅で日本食が恋しくなったことは一度もなく、皆に不思議がられたが、こっち(東南アジア)にも美味しいものはたくさんあるので、そんな気がわいてこなかった。

でも海外で食べる日本料理とはどんなものか、興味があったので行ってみました。
二人に教えてもらった店は、カオサンでは有名な日本料理屋『竹亭』でございます。
そして俺が頼んだ料理は”とんかつ定食”です。久しぶりの日本の定食はおいしかったが、肉はもっと脂身があった方が、豚肉の甘みがでて、おいしいと思う。
欧米人好みに合わせてしまうと、どうしても脂身を少なくせざる得ない。
「ごゆっくり」と店員に言われたので、映画も1本見てしまった。

この4日間。朝はだいたいゲストハウスに居たり、カオサンをブラブラとし、昼はバスや電車の時間や金額を調べたりと何やかんやと出歩いておりました。
そして夕方はカオサンをブラブラと、この4日間の行動範囲はとても狭かったです。
考えることは、帰国をちょっと延長してラオスに行くかどうしよか?ぐらいなもんです。

4日間、何もしないでゆっくり体を休めれば、風邪は治ると思っていたが、生活が不規則になってしまい、よけいに体調が悪くなった。

バンコク、商店の本屋とホアランポーン駅にて

 このままじゃダメだ。都会は俺を堕落させる。
空気の悪い都会におったらアカン!そう思い、明日俺は、スコータイに旅立ちます。
しかし今は雷がゴロゴロと轟いております。
明日、雨やったら、バンコクにもう1泊しようっと。

*1バーツ=2.8円です。

風邪の症状四重奏(バンコク〜スコータイ)

 翌日、天気も良いので、俺はスコータイに向かう予定だったが、特急電車が満席のためチケットが買えず、普通電車でのらりくらりと行った。

そのため遅くに到着したため、ピサヌロークからスコータイ行きのバスに乗れず、今日はピサヌローク止まりだ。

それともう一つ理由があります。もうフラフラで体が動きません。
電車は窓全開で走っていたので、風がもろに当たり、体調がさらに悪化したのだ。
ピサヌロークに到着したときは、荷物を背負って歩くのが、とても辛くてスコータイまで行く気力がなかった。

ゲストハウスもサムローのオヤジが勧めるがままの所で安かったが(150バーツ)
バスタオルを巻いた女がドアを開けて、ゴロゴロしているような所だった。
夜になるとカラオケも始まり、騒々しかったが、俺は水シャワーも浴びずにそのまま就寝し、翌朝、起きると身体が昨日に比べて、軽く感じたので、スコータイに行くことにした。

結局、ピサヌロークでは、何もやっていない。
川沿いの屋台街で、夕食を食べ、コンビニへ行っただけだった。

左:スコータイの宿にて 右:スコータイの街

ピサヌロークからスコータイまでは、バスで約1時間。27バーツで行くことが出来ました。
宿泊はちょっと贅沢に1泊300バーツのホテルです。トイレ・シャワー、エアコン付でございます。
さぁがんばって風邪を治そう!と薬を買いに行った。
今朝は体調が、良かったんですが、このころには、頭がポッートして、熱もあった。
それに咳、タンという風邪の症状四重奏だった。
薬を飲み早めに寝ることにしたが、鼻が詰まったり、鼻をかんだりとなかなか眠ることができません。

 翌日は熱はすっかりと下がっていたが、頭がまだポッートしている。
しかし体がとても軽くなったので予定通りスコータイ遺跡に行くことにした。
天気は曇りだ。雨が降らなきゃいいけど。

ホテル前からバイクシクロのような乗り物でバス停まで行ったが、歩いてでも行ける距離だ。
それからソンテウに乗り(6バーツ)30分でスコータイ遺跡に到着。
広大な遺跡巡りには、やっぱチャリ(自転車)やな!と、俺はレンタルサイクリングでGO!20バーツだった。このチャリはなかなか格好いい。

スコータイ遺跡にて

遺跡公園は驚くほどキレイに整備されていたのでビックリしました。
カンボジアの『アンコール遺跡群』を見てきた俺としては何か物足りない。
今日は1日中、ここに居る予定だったが、2時間半ほどで飽きてしまい、博物館へ行って展示されている発掘物を眺めていた。

そして遺跡公園を出たところにある土産屋でジュースを飲んでいると、大粒の雨がポツポツと降り始め、それは大雨に変わってしまった。
この雨に当たると、また治りかけの風邪をこじらせてしまう。

そう思って雨宿りをしていたが、いっこうに止む気配はなく、しかたなく大雨の中、チャリを返しに行って、そのままソンテウに乗った。

スコータイ新市街は雨なんか降ってなかったらしく、どこも濡れておりません。
それどころか快晴でございます。これがタイの雨なのか?まんまとひっかかってしまいました。
地理が全くわからない俺は、同じソンテウに乗っていた女の子にホテルの名前を言って、「ここで降りたら、すぐそこよ。」って感じで降ろしてくれた。

スコータイ遺跡

帰ってきたのはいいが、まだ時間は昼過ぎです。
2、3時間ほど部屋でウダウダしていましたが、ちょっとこれはもったいないナと思い、薬を飲んで、久しぶりにカメラをぶら下げて、街散策へと出かけることにした。

 市場へ行ったり、テキトーに入ってみた学校が女子校だったりと、久しぶりに人々とふれあい。
久しぶりに人の写真を撮りました。俺の旅はこうでなくっちゃ!
しかし、俺の体はまだ本調子ではなく、3時間ほどで体が重たくなり、頭痛がしてきたので、もっとブラブラしたかったが、帰って寝ることにした。
明日は予定通り?チェン・マイに行きます。バスで5時間らしい。
アカン、しんどい。はよ寝よう。