チェン・マイで静養

 一度6時に目が覚めたが、まだ早いなと思い二度寝。
次に目が覚めたのが7時半。ヤバイ!8時にバイクシクロの兄ちゃんと待ち合わせをしていたのだ。
急いで準備をし、チェックアウトし、バイシクの兄ちゃんを捜したが、いない。
いないヤツは、しゃーない。別に俺は、誰でもいいし。
と言うことなので、違うバイシクでバスターミナルまで行ったが、10バーツ安く行くことが出来た。
やっぱ、馴れ馴れしいヤツは、気を付けた方がいいな。

バスターミナルに着き、9時15分発チェン・マイ行きのバスのチケットを買って、朝飯のパンとジュースを買い、食べながらバスを待った。
しかし9時15分になってもバスは来ません。
そしてバスは俺達旅行者をあざ笑うかのように、45分遅れで到着。

タイでは今まで、こんなにも遅刻したバスや電車に出会ったことはなかったので、これが初でした。
バスは1回の休憩を入れ、約5時間でチェン・マイの長距離バスターミナルに到着した。
移動中、俺はほとんど寝ていた。

ターペー門と女子高生

 バスから降りると、兄ちゃんやおばちゃんが、ここに泊まらないか?
と、やって来ますが、どいつもこいつも押しが弱いと言うか、迫力に欠ける。
ベトナムやカンボジアのようにしつこくなく、強引さもない。
俺はおばちゃんが持っていたパンフレットを見せてもらい、『ロイヤル・ゲストハウス』へ行くことにした。

1泊250バーツで少し高いが、水シャワーは今の俺には適していないので、ホットシャワーのある、ここに泊まることにした。
しかも1階には小さいがプールまであります。俺は入らんけど。
部屋は汚くはないが、キレイとは言い難い部屋です。
でっかいゴキブリもいたので、必殺一撃で即死。

夕方になって出かけたが、チェン・マイはバンコクほど都会ではなく、少しのどかな雰囲気があったので、気に入ってしまいました。

久しぶりに長期滞在でもしようかな?
ラオスのビザも取らなければならないし、ツアーがたくさんあるので、1個くらい行ってみたいし。

あとはブラブラするだけやけども。

それにしても外の風に当たると、体がすぐにだるくなって、頭痛がしてきます。
まだ体調が悪いのはわかるが、いつから俺はこんなにひ弱になったのだろうか?
多分体力が相当に落ちたのだろう。
薬局へ薬を買いに行くと、3日間の安静と禁酒を言い渡された。

wat-chet-yotにて

 薬局の店員のオバチャンの言いつけを守り、この3日間は俺は、あまり出歩くことはなく、安静にしていましたが、やっぱりあまりにもヒマなので、近所の本屋に行ったり、チェン・マイのカメラ屋を見ていたり、フィルムの値段を確認したりしておりました。
本屋は字が読めなくても、写真集や日本語の本などを見ているだけで楽しかった。
フィルムは値段がけっこうばらつきがあったので、一番安い所で買った。
コダックのポジフィルムは170バーツから210バーツで売られていました。

ラオスのビザも旅行会社に頼みました。
15日間のビザが750バーツでした。出来上がるのは4日後。
そして俺は道路沿いある野外食堂へ行った。ここにはチェン・マイ滞在中、ほとんど晩飯を食べに来た。
ここのメニューには写真が付いているので助かります。そしてウマイ。

こうして俺は3日間の安静と禁酒を守り、
4日後、俺の体は完全復活した。

アクション・バンブー・ラフティング

 今日は久々にツアーに参加した。前回はベトナムでボッタくられたが、今回はそんなことなく、とても楽しかったです。

 朝8:30に俺と香港人男女2人を乗せた車はゲストハウスを出発した。
今回のツアーの参加者はこの3人だけである。一人じゃなくて良かったと、思う反面、たった3人だけ!と、ちょっと拍子抜け。
俺が参加したツアーは、ゾウさんに乗って、ハイキングして、タイ北方少数民族の村を訪れ、竹船に乗って(バンブーラフティング)終了という、外国人観光客向けのツアーです。

車は走ること、約1時間でゾウさんがたくさんいる川沿いに到着した。
もしかしてこのゾウさんに乗るのか?

通常は2人乗りだが、俺は一人でゾウさんに乗ることになった。
この時ゾウさんを自在に操る、ゾウ使いの少年がたくましく、そして立派に見えた。
俺は初めのうちは、こんな不安定な乗り物は、乗り心地が悪くてイヤやなぁーと思っていたが、こっちもゾウさんの揺れに合わせて、体を揺らしていると、だんだん心地よくなり、いつしか、この乗り物が快適になっていた。
このゾウさんの乗り物は、山道を約1時間歩き終了。

この時、俺は生まれて初めて、ゾウさんの排泄シーンを見てしまった。
これがまた、ショッキングな光景でした。
「チャン・ビヤー、チャン・ビヤー」と誰かが言った。

左:吊り橋を渡る俺 右:ぞうさん

 お次はトレッキングでメオ族の村をめざす。清々しい青空に映える森林、そんな道を歩いていた。
久しぶりに自然と戯れ、キレイな空気を吸った俺は、もう完全回復。

メオ族の村はとても小さく、村の中央に民芸品のお土産屋があった。
街中で買うよりかは、値段が安かったので、俺はここでアクセサリーを一つ購入した。
休憩中に一緒に参加している香港人の女性と話をしたが(筆談&英語)、俺が「新婚旅行ですか?」と聞くと、その女性はおもいっきり否定した。男の人かわいそう。

来た道を戻り、途中で曲がって山を下ると吊り橋が、あった。
全員問題なく通過。その先に車が俺達を待っていて、昼食を取るために移動。民家のような所で俺達3人は食事をした。

そしてまた車で移動をして、カレン族の村に到着。
中途半端な山々が連なり、小川が流れ、このあたりの風景はなんか日本的で俺の田舎に似ていた。
カレン族の村では少女が織物をしていたり、子供が豚と遊んでいたり、日本ではほとんど見ることができなくなった、俺にとっては新鮮な光景があった。
少数民族の衣装の色使いが気に入った俺は、なんか買って帰りたかったがそこまでの余裕はありません。

(左)象の背中に乗って(中)滝です (右)メオ族の村にて

カレン族の村を後にした僕達が次に行ったのはWater Fall。滝です。
水しぶきが風にあおられて、体に降り注ぎ、とても気持ちがいい。
ゾウさん乗りの時にもいた、他のツアーの人達ともここで遭遇。
俺はここで時間を忘れて、ボケッとしていたかったが、そう言うわけにもいきません。
まだメインが残っています。

そうメインとは、バンブー・ラフティングです。
この、竹を10本ほど並べ、ゴムチューブで縛ったイカダで川を下るのだ。
俺達3人がイカダに乗ると、もうこのイカダは半分沈んでおります。
出発前から、かなり不安な俺達、3人でしたが、しかし、いざ出発すると、これがなかなか気持ちが良く、森林浴をしている気分だったが、ここは自然の川です。
遊園地のようにはいきません。石が進行の邪魔をし、カーブをきったり、石にぶつかりイカダが、バラバラになりかけたりと、その度にズボンが濡れていきます。香港人の男性はすり傷まで負いました。

竹のいかだに乗って川下り

そしてこのバンブー・ラフティングの最大の難所は川をふさぐように倒れた大木をどうやって通過するかだった。
イカダは水の流れで俺達の意志とは裏腹に進んでいるので、急停車はできません。
船頭のオッサンもどうやって通過しようか悩んでおります。

そして俺達がとった行動は、全員がイカダの上に仰向けに寝て、川と大木のすきまを通るということだった。
半分沈んでいるイカダに仰向けで寝るのだから、当然服はビショ濡れになった。
まるでジャッキー・チェンの映画のワン・シーンを体験した俺達は、なにもかも水浸しの状態でゴールした。

俺達3人はとってもエキサイティングでスリリングだったと笑い、そのまま車に乗って、チェン・マイへ帰った。あー楽しかった。