北方のバラ、チェン・マイ

 今日はゆっくりとしていた。朝飯は近くの屋台でパッド・タイを食べ、ターペー門をくぐったところにある、J・Jカフェでコーヒーを飲みながら、昨日の日記を書く。

これがチェン・マイでの俺の日課になっていた。
そして日記を書き終えた俺は、コーヒーを飲みながら、今日は何処に行くかを考えていました。

今日はちょっとめんどくさいが、Wat Prathart Doi Suthepと言うチェン・マイで有名な寺院に行ってみることにした。
この寺院行きのソンテウ行きのターミナルが堀をめぐらし四角に作られた、チェン・マイ旧市街の北門チャン・プアク門から出ているので、歩いてでも行くことが出来るが、早く行きたかったのでトゥクトゥクで20バーツかけて行った。

しかし早くソンテウ乗り場に着いたのはいいが、ソンテウ(乗り合いタクシー)はある程度の人数が集まらなければ出発しないらしく、しばらく待ちぼうけ。
欧米人旅行者2人が乗ったが結局、集まったのは俺を含め、たった3人。
まだ待っていたら、出発がいつになるか分からないので、僕達は通常より10バーツ多い、50バーツで行くことになった。

参道には土産屋が並んでいて、そして長い、長い階段を登り、山の頂にある寺院に着いた。
この寺院には、黄金に光り輝く仏塔が建ち、大理石の床に鏡のように写っていた。
靴を下駄箱に入れ、僕はグルッと一周回って、見晴らしの良いところへ。

Wat Prathart Doi Suthep

ここからの眺めは、とても見晴らしが良く、チェン・マイ市街が一望できました。
旧市街の正方形もはっきりと見えました。
寺を一通り見て回り、長い階段を下りて、出発地点に到着。
まだ1時間しか経っておりません。

ヒマなので日陰で座っていると、土産屋のおばちゃん達が俺を取り囲み、これ買わへんか。あれ買わへんか。と声をかけてきますが、このおばちゃん達集団の中に、ヒゲの濃いオカマちゃんが一人。
これがまたキッツイ。って言うか、あなたがオカマになるには相当無理があります。
ハラを引っ込めましょう。ヒゲをなんとかしましょう。

ここでもう一人、オカマちゃんを見ましたが、この人はまぁキレイにしておられたが、彼女?の声を聞いた瞬間、このギャップの落差にビックリしました。
それまで、どっちなんやろー?と思っていたのですが、この瞬間ハッキリしました。

チェン・マイではよくオカマちゃんを見ましたが、学生が多かった。
そいつは外観に無理?はなかったが、女らしさを完全に勘違いしているように見えた。
お願いだから内股で飛び跳ねないでくれ。それとなんでもピンクの物を身につければ、いいってもんじゃないと思うけど。
でもそんな人達が普通に社会(学校)にとけ込んでいるタイってすばらしい。
とても寛大な心を持っている民族なんですね。

チェン・マイ市街

オカマちゃんの話が長くなりましたが、今回の題名の『北方のバラ』は、たくさんのオカマちゃんと言う意味ではありません。
ここチェン・マイは南国のタイらしくなく、色白のキレイな方々がたくさんおります。

ナイト・バザールの女の子もカワイイし、食堂の女の子もカワイイしと、なんか嬉しくなってきます。まぁ一種の、旅の病気のようなもんだ。
でもこれが、旅かもしれない。なんて思ったりもします。
俺は、そんなチェン・マイに9日間も滞在してしまいました。
街も人も好きだぜ!チェン・マイ。

ナイト・バザール

 タイ北部の中心の街、チェン・マイ。
ここに居ようと思えば、いくらでも居てしまう自分が、ちょっと異様に感じたので、そろそろ出て行かなくてはならないと思っていますが、すでに当初の予定より長い滞在になっております。
(当初の予定というのは、出発前の予定ではなく、バンコクで立てた予定。)
俺にとってここチェン・マイはそれほど居心地がよかったです。

9日間の滞在のうち、最初の3日間は体調が悪かったっていうこともありましたが、ツアーに参加して、久しぶりに自然と戯れたり、ベトナム、カンボジアそして、バンコクとは違い、騒々しさが少なく、とても落ち着いた街だったから、居心地が良かったかもしれない。

朝食を食べに、ゲストハウスの隣にある、本屋やビデオ店などがある駐車場へ行く。
この駐車場の脇に店が幾つか並んでおり、その中の一つの店へ。
チェン・マイ滞在中は、この店でよく『パッド・タイ(タイ風焼きそば)』を食べていました。
ここの店のオバチャン、なんでか知らんけども、けっこう歳いってるのに、体型は若いが、メッチャ化粧が濃い。

でもここのパッド・タイ、けっこう美味しいんですよね。

今日も特に何もすることはないので、旧市街でも一周しようかな。
晴れ渡る青空の下、外堀沿いをブラブラ歩き、ショッピング・センターに行って、「あーあれ欲しいな。これも欲しいな。」と言いながら、見ていたけども、何一つ買っていません。

なぜならば、この旅の最後、バンコクで思いっ切り買い物をしてやろうという計画を密かに抱いているからです。

欲しい物があっても買うことにない俺は、ブラブラとただ歩き、寺院に行ってみたりと僕は時間というものを持て余していた。


極めつけは公園で昼寝。予定より長く滞在しているため、ほんまに何もやることがありません。
何かをしたいという気持ちにもならない。
楽しみと言えばナイト・バザールに行くことぐらいです。

 ある日のこと。俺はお気に入りのLoi Khro通りを歩いていると、なんとまぁ!
いくら旅の行程が似ているからといっても、ここまで偶然出会うともう運命としか思えません。
そうですnori君とまたまた出会ってしまいました。
彼と出会ったことによって、俺の禁酒は解禁。6日間の禁酒後のビールはうまかった。
そしてチェン・マイで一番HOTな場所、ナイト・バザールを二人でブラブラ。

チェン・マイは昼は殺風景な街だが、夜はナイト・バザールが毎晩開かれていて、その活気が、たまらなく好きです。

チェン・マイ子って夜型なのでしょうか?
それともう一つ。ナイト・バザールでひとりの女の子と知り合いなったので、彼女の店に行き、彼女に会うことです。

 彼女はたぶん高校生。背が高くて、スッキリとしたカワイイ女の子。
「明日テストがある。」と言って、プリントを見ながら、店で勉強をしていた。
そして、このあまり売れなさそうな店は彼女の店だと言っていた。
しかし今夜はいつもと様子が違います。

ナイト・バザール

いつもは、なかなかお客が来ず、俺とお話しているばかりだったのですが、今夜はなんでか欧米人観光客が来ています。それも数人。
彼女は独学で身につけたという、流暢な英語で観光客に対応している。
俺は、しばらく客足が引くのを待っていた。

なぜならば俺は今夜がチェン・マイ最後なので、一言あいさつをしたかったのです。
しかし何故か今夜は客足が途切れることはなかったので、中に入っていくことは出来ず、彼女と目が合った俺は、軽く会釈して、小さく手を振った。
あーぁ、これで彼女と会うのも今日で最後か。
そして僕はナイト・バザールを後にした。

明日はチェン・ライに行きます。
このままじゃ、ここに当分居着いてしまいそうなので、チェン・ライ行きのバスチケットを買った。
でもチェン・マイでこんなにものんびり出来るなんて思ってもみなかった。
また来たいな、チェン・マイ。