バガン遺跡探検!(part2)

     朝8時半頃に、ゲストハウスで自転車を借りて、今日もパゴダ見学へLet's Go!!!!
    とりあえずの出発地点をオールド・バガンの城門にしようと思っていましたが、そこへ行くまでに、数カ所のパゴダを見学した。
    青空に映える、赤茶色のパゴダが美しくて、ついつい寄り道をしてしまいます。
    訪れたパゴダの名前は知りませんが、とてもキレイな景色でした。

     やっと城門のタラバー門に到着して、昨日も見た、マハーボディーパゴダを通り越し、僕が最初に向かったパゴダは、ブーパヤーパゴダ。
    金色のドングリのようなパゴダだ。ここからの景色はとても良く、眼下には、エーヤワディー川と言う、大きな川を見下すことが出来る。
    昨日、出会った兄妹達の父親は、ここで魚を捕っているのだろうか?
    このパゴダの入り口にある、ダルマみたいなヘンテコな像が、この国らしいのでしょうか、気に入った。

     次に訪れたパゴダは、ソーミィンヂー僧院。
    赤茶色のレンガの階段を上がると、そこにはまさに、遺跡と呼ぶのにふさわしいと思うくらい、寺院の壁が崩れかけていたり、雑草などの手入れもほとんどされていない。
    観光客からすれば、良い雰囲気をだしているように思えた。
    そこにあるはずの仏像もはぎ取られたのか?朽ち果てたのか?
    とてもバガンぽくない遺跡でした。ここの隣には、巨大なパゴダが修復中だった。

    (上)ソーミィンヂー僧院
    (左)ブーパヤーパゴダ

     バガンにあるパゴダは、ほとんどが赤茶色レンガを積んだものだが、以前は、漆喰などで固められ、装飾もされていたようだ。
    それが崩れて、中のレンガが露出している状態なのが多いが、修復と言う名の下に、新たに作り直されているパゴダも見かけたりした。
    パゴダの所々にわずかに装飾が残っている箇所もあったが、昔のおもかげを想像するほど残っているのは少ない。
    まぁ、こんだけ数多くのパゴダがあるだけでもかなり圧巻ですが。

     マヌーハ寺院ではポストカード売りの少女が、勝手に案内してくれている。と言うか、付きまとっています。

    ポストカードはヤンゴンで買ったので、必要ないので買わなかったが、少女達は、今はポストカード売りでもいいかもしれないが、大人になったらどうなるんだろう?
    どうするんだろう?今の僕には、どうすることも出来ませんが、少女達の将来を心配してしまった。

     何かのお祭りなのでしょうか?
    マヌーハ寺院の外では、小さな女の子達が、色鮮やかな衣装を身にまとい、馬に乗っている。
    それも大行列だ。祭りの内容は理解出来なかったが、なんか得した気分になった。
    僕は再び自転車に乗って、ニュー・バガン近くまで行き、茶屋で甘い紅茶を飲み、バガンへ引き返した。

    バガン遺跡群

     ナガーヨン寺院を見学した後、僕は、再び今日の出発地点のオールド・バガンに戻ってきた。
    ここのマーケットで昼食を食べることにした。麺料理を食べたが、値段は500ksと、観光地だけあってちょっと高めだ。
    食後は、近くマーケットを見てまわり、ミャンマーでは、なくてはならない物“タナカ”を購入。
    “タナカ”とは、木を粉にした白色っぽい粉末で、水に溶かして顔に塗る、化粧品?のようなものです。
    紫外線防止効果もあるのでしょうかね?

    男はタナカを塗っている人は、少ないが、ノープロブレムらしいので、僕もバガンで本格的にタナカデビュー。
    現地の人は、僕の顔を見て、笑いながら、似合ってるよと言ってきます。
    最近、よく笑われます。

     アーナンダ寺院では、昼ご飯を共にしたlilyさんと出会い、一緒にバガンをサイクリングすることにした。
    たぶん、シュゼディーパゴダだと思うが、内部の壁画が残っていて、懐中電灯で照らしながら、古(いにしえ)のバガンを想像しながら見学した。
    そして僕達は、バガンでの最後のパゴダ、ミンガラーゼディパゴダへ行った。
    ここからの景色はとてもすばらしく、大平原に乱立するパゴダ群を見渡すことが出来た。
    夕日に映えるパゴダ群がとてもキレイで2人して感動する。
    バガンへ来てよかった。こんな景色を見ることができるなんて。
    いやー、僕はバガンはもう十分だ。

    ミンガラーゼディパゴダを後にして、僕達はニァゥンウー村へ向かって、せっせと自転車をこぐ。
    ゲストハウスに戻ってきたときには、もうすっかり夜になっていた。

    祭りの行列風景




    1泊2日の移動〜バゴーにて〜

    1泊2日の移動がやっと終わった。
    バガンからヤンゴンを経て、バゴーへ。
    長かった。久しぶりにそう感じた。眠れなかったからだろうか?
    夕食を終え、熱湯か冷水しか出ない、シャワーを浴びた後、僕はゲストハウスのベッドに横になって、目を閉じて、昨日、今日の出来事を振り返った。

     朝7時頃に起きて、朝食を食べずに、昨日出会ったlilyさんとの待ち合わせ場所のバスターミナルへ。
    lilyさんは今日、日帰りでポッパ山へ行き、それからヤンゴンへ向かうので、僕はお見送り&お別れをしに行くのです。
    茶屋で甘い紅茶をすすりながら、lilyさんを待っていた。
    8時頃にlilyさんがやって来て、「昨日はどうもありがとう。」などと別れの挨拶をして、lilyさんは、乗り合いバスに乗って、ポッパ山へ行った。
    さて、僕も今日、バガンを発つので、帰って準備をしなければ。

    一通り準備をすまし、チェック・アウトをして僕は、ニァゥンウー村のマーケットへ。
    ここは、外国人観光客が多いだけに、マーケット内はたくさんのお土産屋さんが並んでいる。
    外国人が多いので、当然のごとく闇両替屋もたくさんいて、「チェンジ・マニー」と声をかけてきます。
    僕も何人かに声をかけられたので、せっかくやからレートを聞いてみた。
    1FEC=950ksだそうだ。悪くないレートだ。手持ちのksが残り少ないので、ここで両替してもいいかも。
    と思い、早速、交渉開始。電卓をはじき、「1,000!いや、960・・・・970!」
    お互い、電卓を交換しながら、値段交渉をした。
    1FEC=970ksになったところで商談成立。
    僕は、20FECを両替し、19,400ks受け取った。

    金持ちになったのを機に、ここで買い物をしてしまった。
    ロンヂーと麻のシャツ。ヤンゴンで買うつもりだったのですが・・・まぁいい。気に入ってるし。

    ニァゥンウー村の喫茶店の一時

     バスの出発の時間まで、ゲストハウスのロビーで、宿のスタッフと一緒にテレビを見ながら待つ。
    15:30頃にバスがゲストハウス前までやって来て、僕はそれに乗ってヤンゴンへ。
    これでバガンともお別れですが、かなり満足です。

     バスの席は、一番後ろの座席の一番端。中学生の遠足や修学旅行ならば特等席なんですが、ミャンマーの移動では、最も最悪な席だと思う。
    座席を後ろに倒せない、狭い、足を延ばすことも出来ない。
    休憩では降りるときには、一番最後で乗るときは一番最初の方だ。
    僕は、斜めの体勢で座っているが、金具が、痛めた左膝にあたり、イタイ。イライラしてくる。
    さらに夜の休憩のときに、目薬を入れようとしたら、右目のコンタクトが落ちてしまい、最悪。

    片目しか見えず、眠る事も出来ず、狭い端っこの席で、膝の痛みに耐えるという、最悪のコンディションの中、バスは予定より1時間30分遅れの午前8時30分にヤンゴン長距離バスターミナルに到着。
    あららぁ、こんなに遅れるなんて予想外だ。これで僕の今後の予定が、少し狂った。

    当初の予定では、今日中にモウラミャインというヤンゴンより南に位置する街まで行く予定だったのですが、列車は出発してしまっていて、もう無理だ。
    バスの時間も確かめてみるが、夜の便しかないので、僕は行き先を変更し、列車でバゴーという街へ行くことにした。
    列車の出発時刻はAM11:30。僕はあと2時間ほど時間をもてあましている。
    駅の横にあるミャンマー喫茶店で朝食を食べ、駅前をブラブラ。
    といっても、リュックを背負っているので、行動範囲は狭い。

    バゴーの街

     やっと出発時間がやってきて、僕は列車に乗り込んだ。
    公安に切符を見せると、僕が座るはずの席に座っていた、おばちゃんをどかして、僕に座れと言う。
    僕は、人をどかしてまで座ろうとは思ってないのですが、どう言っていいか分からずに座る。
    隣に座っている少女に、「暑いねぇー。」というジェスチャーをすると、隣の少女は、僕のためにわざわざ氷菓子を買ってくれた。
    なんでこんなに親切で優しいのこの国の人たちは。僕は少女にお礼を言って、お言葉に甘えた。

     ミャンマーの人達って、人に優しくすることや、感謝することなど、ほんと当たり前のことを、素直に単純に考えているところが、俺はすごく好きだし、これが普通だと思う。
    日本って、なんでもかんでも複雑にしすぎだと思う。
    感謝する心や人に優しくすることって、もっともっと素直で単純な行為だと思う。
    なんでもかんでも金銭に置き換える、価値観は嫌いだし、
    困ってる人を助けるのが後ろめたいと感じる社会なんて、嫌いだし、ありがとうと素直に言えない人も嫌いだ。

     列車は珍しく予定通りに出発して、予定通りバゴーに到着した。
    僕は、少女にバイバイと手を振って、駅を出た。駅前には大きな建物がなく、どっちかと言うと殺風景だ。
    すかさずサイカー屋が僕に声をかけてきて、100ks(約12円)で僕が行こうとしていたゲストハウスまで連れて行ってもらった。
    そして、そのままチェック・イン。やっと落ち着けた。はぁー。
    僕は右目にコンタクトを入れて、開眼。
    洗濯をしたあと、バゴーの街を少しだけ歩き、中華料理レストランで夕食を食べ、ゲストハウスへ帰った。